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ネット時代の新「結婚詐欺」から身を守るには
今朝、ラジオをつけたら、「国際ロマンス詐欺」のニュースが流れてきました。
「国際ロマンス詐欺」か 米軍装うナイジェリア人ら逮捕へ #nhk_news https://t.co/BZOTwVEDIh
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年1月21日
「アメリカ軍の関係者や医師を装い、福岡県内の女性など3人に結婚や交際をほのめかして現金をだまし取ったなどとして、ナイジェリア人の男らが、詐欺の疑いで警察に逮捕されました。…」(NHK)
この事件ですね。
(NHKの記事が削除されました。こちらでも読めます>>朝日新聞デジタル)
「国際ロマンス詐欺」というワードは、ここ数年よく聞くようになりましたが、「ロマンス(結婚)詐欺」は、昔からある詐欺の主要ジャンルです。
「国際」と付くところが、インターネットが発展し、グローバル化した現代らしい点です。
国際的に、結婚や恋愛をエサに金品を詐取するワケですから、そのあたりは、特徴的な形になります。
多くの国際ロマンス詐欺は、SNSや出会い系サイトを通じて、犯人と被害者が接点を持ちます。
犯人は単独のこともありますし、詐欺集団を作っていることもあります。
また、アマチュアレベルから、本格的なノウハウを備えたプロフェッショナルまでさまざまです。
プロフェッショナルな詐欺師の嘘を見抜くことは、どれほど勘が良くて、洞察力があっても基本的には不可能です。
では、どうしたら被害に遭わないですむのでしょうか。
大原則は「お金の話が出てきたらアウト」という1点です。
国際ロマンス詐欺には「詐欺段階」がある
実際の国際ロマンス詐欺では、初めて出会ったときから、詐欺師である相手が消えてしまうまでの過程の中で、いくつか詐欺を仕掛けてくる段階があります。
詐欺師としては当然、隠そうとしますが、どうしてもこれらの段階で「国際ロマンス詐欺」特有の特徴が出やすくなります。
逆に言えば、これらの段階で気をつければ、詐欺の被害に遭わずにすみます。
そして、その気づきは時間的に早い方が良いわけです。
時間が経てば経つほど
- 相手に親しみを覚える
- 誘導され、恋愛感情も持ち始める
- 相手は実際に存在すると信じる
- 語られる身元や経歴・職業などは真実と疑わなくなる
- その愛すべき人がトラブルで困っていると心配する
- 自分が助けて上げないといけないと決心する
と言うようにすっかりと心をとらわれてしまいます。
もう「恋は盲目」となり、他人の注意や助言に耳を傾けられなくなってしまいます。
あなたを心配する人から、何を言われても、何を聞かされても、自分の都合の良いように解釈してしまい
詐欺被害に遭わないように、誰かが世話でも焼こうとすれば、「人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて死んじまえ」とばかりに怒ったりします。
国際ロマンス詐欺の欧米からの侵攻
国際ロマンス詐欺師は、以前はたんに「スキャマー(scammer)」と呼ばれていました。
もともとインターネットでの、「国際的な結婚詐欺」が、欧米を中心に広がっていたので、日本国内で外国人女性と接点をもつ比較的少数の人たちは、そのまま欧米の言い回しを使っていたワケです。
当時、日本で「国際的な」結婚詐欺と言えば、中国や東南アジアの若い女性を、とくに地方の農村の嫁として紹介する業者が主でした。
その他、日本の飲食店や風俗業などで働く外国人女性の中に、詐欺的な手法でお金を詐取して逃げるのを繰り返す人もいました。
ただし、どちらもインターネットで個人的に出会うと言うよりも、むしろ悪質な斡旋業者が関わるか、あるいは、リアルでの出会いの後に行なわれる詐欺でした。
その後、Facebookやtwitterなどの世界規模のSNSが日本でも普及するコトで、外国人の詐欺師、または外国からの詐欺師も日本市場にアクセスしやすくなって、被害が増えてきました。
それまでに欧米人男性を対象に培ってきた手法やテクニックも、日本社会と日本人男性向けにローカライズされて、より日本人男性の気持ちに刺さるようにブラッシュアップされていますので、いっそうの注意が必要になっています。
こうした国際ロマンス詐欺の詐欺師、スキャマーが
- どういうサイトやSNSに現れやすいか
- どんなプロフィール写真を使い
- どのような人物を装い
- どうやってあなたに接近し
- 何を言ってくるのか
- どんな手段で詐欺を働こうとするのか
は別記事に譲ります。
ただ、1つだけ覚えておいて欲しいコト、そして、これだけ覚えておけばトラブルに巻き込まれないコト、それは、「お金の話が出てきたらアウト」という1点です。
スキャマーの懐に1歩も入らないこと
「お金の話が出てきたらアウト」。普段のリアルの社会生活と全く同じです。
ネットだから、外国人だから、というのは関係ありません。
あなたも、いくらお金に困っている人がいても、見ず知らずの人に大金をあげるコトはないと思います。
「見ず知らず」ではないと思わせるコトが詐欺師の仕事であり、国際ロマンス詐欺は、そこに「ロマンス(結婚)」をあてがうワケです。
恋愛はとても感情的な現象で、つねに理性を麻痺させます。
同時に、その恋愛が「100%詐欺」だと断言できる判断方法もありません。
特にリアルで会うこともなく、ただインターネットだけで完結している恋愛なら、すべてが仮想というコトも、いくらでもありえます。
こう書くと、ばかばかしい話に聞こえると思います。
「100%嘘だ」と思うでしょう。
非リア充のブロンドばかには「そんなセリフが世界に存在するのか?」という次元です(^^;
しかし、いざ自分の身の上に起きると、心の隙間に入られてしまうこともあるのです。
事実、国際ロマンス詐欺の原型は、このようなばかばかしいものです。
スキャマー慣れしたネットユーザーには、リアリティを持たせるために、多少バラエティを増やすだけです。
- 写真を街で見るかわいい女性くらいのレベルにする
- ハリウッドではなく、ボリウッドにしておく
- あなたを愛しているが、気持ちが揺れてることにする
- 将来あなたと結婚したいが、経済的にどうかしらと悩んでいる
などです。
国際ロマンス詐欺から早期離脱しよう
ブロンドばかは、外国人女性とたくさん交際してきました。
そうした素敵な出会いを積みかさねる間には、数知れないスキャマーにも遭遇しました。
幸いにして、一度も詐欺被害に遭うこともなく、今では、スキャマーは一目で区別がつきます。
危険を承知でメール交換したり、ビデオチャットしてみたり、多少研究もしてみました。
結論として言えるのは、相当な暇人か、スキャマー研究したい人以外は、全く何の益もないということです。
別ページでスキャマーに関してくわしく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
スキャマーとの接触の各段階で、どこで判断すればいいのかご紹介します。
ただ、ブロンドばかもお金を払うところまで行ったことはないのでw、基本的にスキャマーからの早期離脱を前提にした判断基準となります。(※詐欺プロセスの後半以降の深みは調査していません)
何度も確認になりますが、どのような名目にしろ、あなたとリアルで出会った事のない、リアルに交際したことのない女性から、金品を要求されたらスキャマーだと思ってください。
「お金の話が出てきたらアウト」です。
[著者:ブロンドばか]